磁石(マグネット)の材質の種類について
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磁石(マグネット)は材質によって
「フェライト磁石」「ネオジム磁石」「サマリウムコバルト磁石」「アルニコ磁石」の
4つに分かれます。
一般的にはフェライト磁石とネオジム磁石が主流になりますが、
サマリウムコバルト磁石とアルニコ磁石も需要があります。
それぞれの異なる特性の為、様々な分野で使用されます。
■フェライト磁石
最も汎用性の高い、オールラウンダー磁石
フェライト磁石は汎用性が高く、酸化鉄が主成分のため安価に製造することが
可能です。
一般的なマグネットシートはフェライトの粉末をシート状にしたものになります。
磁気特性が安定しているので、幅広く使用しております。
粉末状の原材料(酸化鉄)を成型し焼き固めて製造しますので、
黒っぽい色になります。
ゴム磁石やマグネットシートなど、さまざまな形状に製造が可能です。
磁力(吸着力)は強くありませんが、錆に強く使い勝手の良い磁石になります。
■ネオジム磁石
希土類を使用した非常に高い磁力をもつ、世界最強磁石
ネオジム磁石は、希土類であるネオジムを主な原料としてつくられた磁石です。
特徴は高い磁力(吸着力)で、現在世の中に存在にしている磁石の中で最も強力になります。
機械的な強度は高いのですが、錆に弱いため、メッキ加工が施されています。
また温度によって磁力が変化しやすい性質をもっており、高温時の使用は注意が必要です。
小さくても磁力(吸着力)が強い為、近年はスタンダードな磁石として多く使用されています。
高い磁力のネオジム磁石は、工業製品の性能向上にも役に立っています。
スマートフォンやハードディスク、産業ロボット、精密機器には、小さくても強力なネオジム磁石が欠かせません。
また工業製品だけでなく、衣服、生活用品、医療用具など多様な分野で使用されております。
■サマリウムコバルト磁石
熱に強い耐熱強力磁石
サマリウムコバルト磁石はネオジム磁石と同じ希土類の磁石です。
素材にサマリウムとコバルトを使用しています。
ネオジム磁石に次ぐ高い磁力。
ま熱に強く、ネオジム磁石に比べて2倍以上もの耐熱温度になります。
高温の中でも高磁力が求められる分野のセンサーや精密な電子機器向けに
最適です。
サマリウムコバルト磁石はネオジム磁石より脆く欠けやすいという欠点もあります。
使用範囲に制限はありますが、耐熱性はこの磁石の特徴です。
■アルニコ磁石
減磁しやすいが強度に優れた磁石
アルニコ磁石は鉄とアルミ、そのほかコバルトやニッケルを原料に製造される磁石です。
製造方法は鋳造のほかにも、焼き固める方法があります。
温度に対する影響が少なく、強度が高いことも特徴です。
外部の磁場に影響されやすく、形状にも制約があります。
アルニコ磁石は、高温に強く強度があるため非常に安定した磁石です。
メーターや計器類を中心に活用されています。
現在は、アルニコ磁石よりも小型で強力なネオジム磁石が普及していますが、安定性の高い特性から、需要があります。
これらのマグネットはサイズが豊富にあります。
一部在庫しているものもありますが、取り寄せにて対応させて頂いております。
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マグネット関連商品はお客様の用途に合わせた幅広い活用が可能です。
見積り依頼は、電話、ファックス、メールのいずれでも可能です。
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